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陰陽師的音楽堂

日付のある歌詞カード

音楽をめぐる雑文

聴いた、見た、買った
更新・朝からRock 編
・Rockに精進 編
・Jazz を聴くお稽古 編

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陰陽師的音楽堂

Movement.#1:日付のある歌詞カード

【new】◆ Simon & Garfunkel "My Little Town"……2008.12.30
 
◆ Pet Shop Boys "Being Boring" ……2006.02.04
◆ U2 "Walk on"……2006.02.04
◆ Porcupine Tree "The Sound of Muzak"……2006.02.28
◆ Bon Jovi "These Days"……2006.03.20
◆ Iron Maiden "Run to the Hills"……2006.05.02
◆ Rush "Losing It"……2006.12.23
◆ Drek & The Dominos "Layla"……2007.02.21
◆ Oceansize "Catalyst"……2007.03.31
◆ Porcupine Tree "Fear of a Blank Planet"……2008.04.27

Movement.#2:音楽をめぐる雑文

【new】◆ あのときわたしが聞いた歌……2007.06.21
 
◆ The Working Song(レニー・クラヴィッツ)……2004.01.05
◆ マジカル・ミステリー・ツアーへようこそ(ビートルズ)……2005.07.27
◆ It don't mean a thing (If It Ain't Got That Rock)―ロックしなけりゃ意味がない―(ドリーム・シアター)……2005.08.31
◆ アクセル・ローズはどこへ行ったんだ?(ガンズ・アンド・ローゼズ)……2005.11.17
◆ 家族の問題 〜マドンナと「家族」たち……2006.11.25

Movement.#3:聴いた、見た、買った


◆ 朝からRock 編
 
【new】◇ 三曲目と四曲目だけなら一日中聴ける〜《Systematic Chaos》に魂を抜かれる快感……2007.9.14


◆ Rock に精進 編
 
 ◇ キース・ムーンのキュートな音〜《 Who's Next 》を聴く……2007.6.12
 ◇ Rush! Rush!! Rush!!! 〜《Moving Pictures》を聴く……2007.01.18
 ◇ ひたすらに幸せなアルバム《THE NUMBER OF THE BEAST》……2006.10.23
 ◇ 複雑な人の単純な音《How to Dismantle an Atomic Bomb》……2006.09.25
 ◇ コロラドのブルドッグは月に吠える《Bump Ahead》……2006.08.14
 ◇ ビッグだけれどファビュラスではない《Mr.Big》……2006.08.21
 ◇ Porcupine Tree の《Deadwing》を聴く……2006.06.14
 ◇ アメリカの神と《Deadwing》……2006.06.15
 ◇ カヴァーの楽しみ《Change of Seasons》を聴く……2006.06.03
 ◇ ラブリエさん……2006.07.09
 ◇ 《Metropolis 2000》のDVDを観たゾ!……2006.03.28
 ◇ ライブについて思ったことなど……2006.04.20
 ◇ アイアン・メイデン初体験……2006.03.23


◆ Jazz を聴くお稽古 編
 
 ◇《The Lie Lay Land》はポストモダンのサーカス……2007.07.03
 ◇ 《サン・ジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ》vol1.-3 を聴く……2006.09.23
 ◇ 《At Montreux》 と《Inner Voyage》……2006.01.31
 ◇ 初めてのルバルカバ 《Diz》を聴く……2005.10.28
 ◇ ルバルカバとブレイキーの〈チュニジアの夜〉……2006.06.04


ライン


ひっそりとこのページについて

初めて聞いた音楽は、オルゴールの“エリーゼのために”でした。

もちろん実際に覚えているわけではなく、両親から聞いて知ったことです。まだ赤ちゃんのころ、泣いていてもそのオルゴールを聞かせると泣きやみ、いつもそれはそれは真面目な顔になっていたのだそうです。真面目な顔の赤ん坊、って、どんなのでしょうね(笑)。ともかく、この子は聴いているんだな、と思った母親は、わたしが三歳になるのを待ちかねて、ピアノ教室に送りこんだのですが、後のことを思うと、それが良かったのかどうか……。

結局ピアノは正規に習ったのは小学校五年まで。あとはいくつかの楽器をさわってはみましたが、どれもたいしてやったわけではありません。
それでも、音楽を聴きながら、音楽と一緒に大きくなってきました。

すっかり好きになってしまった曲、自分とのあいだに特別な「結びつき」ができてしまった曲。そんな曲について、ときどき、無性に書きたくて、書いた文章です。特別な知見があるわけでもないし、上に書いた以上の経験があるわけでもないから、おかしなこともいっぱい書いてると思います。それでも、これを読んでくださった方が、何か聞きたくなったな、って思ってくだされば、これほどうれしいことはありません。

いまでもそのオルゴールのことは、よく覚えています。赤ちゃんのときの記憶ではなく、単にかなり大きくなるまで壊れなかった、というだけのことですが。
風車小屋を模した木のオルゴールは、風車を回すと“エリーゼのために”が流れるのでした。
何もない空間にあらわれるひとつひとつの音。それが連なって、悲しいような、懐かしいような気持ちをわたしのなかに生み出して、どこへともなく消えていく。
それが不思議で、音がしだいにゆっくりとなり、やがて止まってしまうと、また風車を回すのを繰り返したのでした。
わたしの音楽の原点は、そのオルゴールの音なのかもしれません。



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